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2020-09-28 00:42:17 +09:00

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Raw Blame History

Build Guide

こちらは Corne Cherry v3 のビルドガイドになります。 Corne Cherry v2 はこちら

部品

必須

名前 備考
PCB 2枚
トッププレート 2枚
ボトムプレート 2枚
OLED保護プレート 2枚
ProMicro 2枚
TRRSジャック 2個
タクトスイッチ 2個
ダイオード 42本 SMD部品のみ対応
PCBソケット 42個 Kailh および Gateron に対応
キースイッチ 42個 CherryMX互換のみ対応
キーキャップ 42個 1u 40個、1.5u 2個
スペーサー M2 6.5mm 10本
スペーサー M2 8mm 4本
ネジ M2 4mm 28本
クッションゴム 8個
TRRS(4極)ケーブル 1本 TRS(3極)ケーブルでも可
Micro USBケーブル 1本

オプション

名前 備考
OLEDモジュール 2枚
OLEDモジュール用ピンヘッダ 4連 1.5mm 2つ
OLEDモジュール用ピンソケット 4連 2.5mm 2つ
YS-SK6812MINI-E 42個 Back light用 LEDs
WS2812B 12個 Undergrow 用 LEDs

事前準備

実装の途中でProMicroにファームを入れる作業がありますが、ファームをビルドする環境を整備するのは時間がかかるのではじめに取り掛かっておくことをおすすめします。 https://docs.qmk.fm/#/ja/newbs_getting_started こちら等を参考にし、OSに合わせて必要なものをインストールしておきます(インストールに時間がかかるため動かしつつ実装を進めると効率的です)。

確認

Corne Cherry v3 のPCBは以下のものになります。お手持ちのPCBと同一のものかご確認ください。 confirm_front

confirm_back

PCBは製造の都合上フレームが付いた状態となっています。 手で折って外すことができますが、難しい場合は接合部分※にカッター等で切り込みを入れると外しやすくなります。 また、接合部分はヤスリ等できれいにすることができます。

※ 接合部分: 下記画像の赤で記した部分のこと、計8箇所あります

confirm_remove_frame

組み立て

ダイオード

SMD部品のダイオードのはんだづけを行います。 SMD部品は非常に小さいためピンセット及び逆作用ピンセットがあると便利です。

ダイオードは取り付ける向きが決まっていて、部品の「|」印が、ダイオードマーク「|◁」の「|」の方に向けるようにはんだづけを行います。 なお、Corne の PCB はダイオードの取り付け向きがすべて統一されています。

build_diode

TIPS: SMD部品を取り付けるコツ

SMD部品を取り付けるコツですが、まずは予備ハンダとしてパットの片側のみにハンダを盛ります。

tips_building_smd_01

次に予備ハンダを溶かすようにしてダイオードの片足をはんだ付けします。 このとき、逆作用ピンセットを利用すると力を入れずともチップ部品をしっかりと持つことができ、位置合わせとはんだづけに集中できるのでおすすめです。 またはんだごてがあつすぎたり、はんだを触りすぎたりするとはんだに含まれるフラックスが気化してきれいにはんだの山ができることがありますが、あとで修復できるのでこの時点ではパーツを付けることだけを意識すれば大丈夫です。

tips_building_smd_02

片足をつけた段階で横から見てダイオードが浮いていなければ大丈夫です。浮いてしまった場合はダイオードをピンセットや指で押さえつけながらはんだごてではんだづけした部分を再度熱すればきれいになります。

tips_building_smd_03

次にもう片方をはんだづけします。少量のはんだで十分なのでつけすぎに注意します。 つけすぎてしまった場合は吸い取り線で取るか、はんだごてですくうようにすれば取れます。

また予備はんだ側のはんだの量が少ない場合は追加ではんだづけを重ねて行い、山になっている場合はフラックスを上から塗って熱すればきれいになります。

tips_building_smd_04

左右合わせて42個をはんだづけしてダイオードは完了です。

build_diode_overview

LEDオプション

YS-SK6812MINI-E と WS2812B をはんだづけします。

先に取り付け後の様子を確認しておきます。

build_led_front_overview

はんだづけはすべて裏側から行いますが、YS-SK6812MINI-E は Backlight (表側を光らせる)用、WS2812B は Undergrow (裏側を光らせる)用になっています。 build_led_back_overview

WS2812B (Undergrow)

まずは WS2812B をはんだづけします。

下記のように WS2812B の凹みの角とPCBの角印が合う向きにしてはんだづけを行います。 TIPS: SMD部品を取り付けるコツ で紹介したように、予備ハンダをするとうまくつけられると思います。

なお、Corne の PCB は WS2812B の取り付け向きがすべて統一されています。

build_led_undergrow

左右合わせて計8個はんだづけして WS2812B は完了です。

build_led_undergrow_overview

YS-SK6812MINI-E (Backlight)

続いて YS-SK6812MINI-E をはんだづけします。

下記のように YS-SK6812MINI-E の角が欠けた足とPCBの角印が合う向きにしてはんだづけを行います。 TIPS: SMD部品を取り付けるコツ で紹介したように、予備ハンダをするとうまくつけられると思います。 SK6812MINI に比べて壊れにくいですが、はんだごての熱を直接受けると破損する可能性があります。温調機能のついたはんだごてで 320℃ ほどであれば、4つの足を連続にはんだづけしても問題なさそうでした。

なお、Corne の PCB は YS-SK6812MINI-E の取り付け向きがすべて統一されています。

build_led_backlight

左右合わせて計42個はんだづけして YS-SK6812MINI-E は完了です。

build_led_back_overview

TRRSジャック、リセットスイッチ、OLED用ピンソケット

下記の写真通りにTRRSジャック、リセットスイッチ(タクトスイッチ)、OLED用ピンソケットをはんだづけします。

build_trrs_reset_oled

ずれやすい部品なので、手で部品を抑えながらはんだづけするか、マスキングテープ等で固定してからはんだづけするときれいに付きます。

ProMicro

ProMicroを下記のような向きではんだ付けします

build_promicro

なお、コンスルーを利用する場合は裏側のはんだ付けをする必要はありません。 コンスルーの詳しい利用方法は Helix のビルドガイドをご参照ください。

build_promicro_conthrough

OLEDモジュール

OLED用のピンソケットにピンヘッダを先に差し込み、その後からピンヘッダとOLEDモジュールをはんだづけします。 このときOLEDモジュールが浮きやすいので指で押さえつけながら浮かないように気をつけます。

build_oled

ファームウェア

https://docs.qmk.fm/#/ja/newbs_getting_started こちら等を参考にし、OSに合わせて必要なものをインストールしておきます。 上記の事前準備にも挙げたとおり、インストールに時間がかかるため事前に用意しておくことをおすすめします。

なお、LEDはデフォルトでは無効になっているため、keyboards/crkbd/rules.mk にて RGBLIGHT_ENABLE = yes と変更する必要があります。

diff --git a/keyboards/crkbd/rules.mk b/keyboards/crkbd/rules.mk
index 30de5b388..174dd5c7e 100644
--- a/keyboards/crkbd/rules.mk
+++ b/keyboards/crkbd/rules.mk
@@ -26,7 +26,7 @@ MIDI_ENABLE = no            # MIDI controls
 AUDIO_ENABLE = no           # Audio output on port C6
 UNICODE_ENABLE = no         # Unicode
 BLUETOOTH_ENABLE = no       # Enable Bluetooth with the Adafruit EZ-Key HID
-RGBLIGHT_ENABLE = no       # Enable WS2812 RGB underlight.
+RGBLIGHT_ENABLE = yes       # Enable WS2812 RGB underlight.

 # Do not enable SLEEP_LED_ENABLE. it uses the same timer as BACKLIGHT_ENABLE
 SLEEP_LED_ENABLE = no    # Breathing sleep LED during USB suspend

環境ができましたら、下記コマンドで Crkbd 用にファームウェアをビルドします。

make crkbd:default

ビルドが完了したら下記コマンドを実行します。

make crkbd:default:avrdude

実行すると下記のようなログがでて、. が増えていくことが確認出来ると思います。 この間にリセットスイッチを 2回 押すとファームウェアの書き込みが完了します。

<省略>

Checking file size of crkbd_rev1_default.hex                                                        [OK]
 * File size is fine - 27328/28672
Copying crkbd_rev1_default.hex to qmk_firmware folder                                               [OK]
Detecting USB port, reset your controller now........

片側のProMicroにファームウェアの書き込みが完了したら、もう片方も同じ手順で書き込みを行います。

動作確認

ProMicroとOLEDモジュールを付けた段階で動作確認をすることをおすすめします(一番最後にやると問題の切り分けが難しくなる)。

動作確認は左手側はMicroUSBでPCとつなぎ、左手側と右手側をTRRSケーブルで接続させて行います。ジャック等の不良等もありえるので、片方ずつではなく必ず左右を接続させてから動作確認をしてください。ここまで正しくできていれば、PCBソケットを取り付けるパットをピンセット等でショートさせるとOLEDモジュールに押されたキーが表示されます。

PCBソケット

PCBソケットを下記のようにPCBの模様に合わせてはんだづけします。 下記ではすべてのPCBソケットが並んでいますが、しっかりハマるものではないので、1つずつ付けてください。

パットは大きめに作ってありますが、そのままのはんだづけが難しい場合は TIPS: SMD部品を取り付けるコツ で紹介したように、予備ハンダをするとうまくつけられると思います。

build_socket

左右合わせて計42個はんだづけしてPCBソケットは完了です。

build_socket_overview

OLED保護プレート

M2 8mm のスペーサと M2 ネジで OLED 保護プレートを取り付けます。

build_oled_plate_front build_oled_plate_back

プレート、スイッチ

トッププレートにキースイッチをはめ込んだ後、キースイッチをソケットにはめ込みます。 先にすべてのキースイッチをトッププレートに差し込んでしまうと、ソケットにはめ込む難易度が上がってしまうため、先に端のキースイッチのみを取り付ける方が簡単です。 build_top_plate_switches

M2 6.5mm のスペーサと M2 ネジ をトッププレートに取り付けます。

build_screws_spacers_front

裏側からスペーサを穴に入れた後ネジ止めをすると簡単です。

build_screws_spacers_back

ボトムプレートを M2 ネジで取り付けます。

build_bottom_plate

クッションゴムを以下の位置に取り付けます。

build_cushion_rubbers

以上で完成です。

build_finish